「謝る」ということの意味合いは男女で違います。
♀ 「今日はどうして遅かったの?」 |
♂ 「仕事だよ」 |
♀ 「本当?じゃ何で連絡くれなかったの?」 |
♂ 「仕事だって言ってるだろ、何か疑ってるの?」 |
♀ 「ごめん、ごめん、そんなじゃないけど…」 |
♂ 「じゃ、聞くなよ」 |
♀ 「ごめん」 |
♂ 「わかりゃ、いいんだよ」 |
この事例で女性が「ごめん」と謝る必要はあるでしょうか?
この場合の女性の「ごめん」は、相手が気分を害したことに
対しての「ごめん」で、
自分が間違ったことをしたから「ごめん」ではありません。
つまり、
謝っているわけではなくて、場を取りなしているだけの社交辞令的な「ごめん」なのです。
しかし、それに対して男性は
「わかりゃいいんだよ」と
自分が勝ち誇ったように言っていて、
本来の質問の「どうして連絡をしてくれなかったのか」には
答えていません。
話のすり替えが起こってしまっているのです。
せっかく、女性が男性のことを思いやって、場を取りなして
「ごめん」と言ったのに、
男性は謝られた=「自分が正しく、勝っている」
と思って、強気に出ているです。
そして、その結果女性は、自分が聞きたいことも聞けず、
欲しい結果も得られずに終わります。
こういう違いが起こるのは、
男女の「謝る」意味が違うからです。
男性の「ごめん」と女性の「ごめん」の意味が違うからです。
男性が「ごめん」と頭を下げる時は、本当に謝る時です。
つまり
「自分が本当に悪いことをした、過ちを犯した」と思った時です。
具体的には
●
明らかに自分が(常識的、法律的、道徳的)に
間違っていることをした時。
●明らかに自分が原因で相手に(特に精神的な)迷惑を
与えてしまった時
●相手に実質的な被害や損害を与えてしまった時と、
自分が認めることが出来た場合
上記の時だそうです。(
「女にいらだつ男 男にあきれる女」伊東明著より)
男性にとって「ごめん」というセリフは
「あなたに負けました」「私は愚かな人間です」という意味と同じとか。なので、
素直に謝ればすむことなのに、男性は謝れなかったりするのです。
謝ると言うことは
「悔しい」し、「不本意」なことなのです。
謝ると言うことは、それだけ男性にとっては
「重い」ことなのです。
女性の「ごめん」の意味は、場を取りなす、
相手を思いやってのことが多く、自分が悪いからと、
過ちを認めたから言うわけではありません。
女性の場合は、
「相手に気分を害されることが怖くて、嫌われることが怖くて、
言うことが多い」のです。
ちょっと振り返ってみてください、言っていませんか?
悪くもないのに、「ごめん」と言っていること。
しかし、これはいい結果を生みません。
つまり会話においては
「男性と対等でないと、男性から欲しい答えは引き出せない」のです。