■2025年06月12日の「今日のことば」■
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![]() 驚くべきことに、階層上、職務上の境界を越えて コミュニケーションが図られていることはめったにない。 従業員は、安全な作業や質の高い仕事に不可欠な情報を 出そうとせず、全く順調でないときに「順調です」 といって嘘をつくことさえある。 マネジャーはマネジャーで、 「自分は聞き上手で気も配っている」と力強く述べるが その部下たちに話を聞くと、この答えが這えってくる。 「上司と話をしようとしたが、 私を迎えたのは無関心と苛立ちと 「解決策がないなら問題を持ってくるな」 というおきまりのセリフ」 マネジャーというのは、何をどのようにするべきかを 部下にはっきり指示したら、務めを果たしたと思ってしまう。 わかりません、賛成できません、よくない報告があります、 といった言葉を部下が安心して言える環境こそ まず必要だとは、考えも及ばないようなのだ。 複雑な問題が見つかった場合にマネジャーがすべきことは まず間違いなく、部下と協力して何が問題でどうすれば 解決の方向へ向かえるかを突き止めることである。 耳を傾けたとしても、たとえ親身な傾け方だったとしても、 最初に問題を指摘するときに部下が不安に思うなら、 するべきことが十分できているとは言えないのである。 仕事が複雑になるにつれ、上司と部下はお互いの関係を 打ち解けたものにして、信頼を深め、率直に話せるように なる必要がでてくるだろう。
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