■2021年07月02日の「今日のことば」■
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![]() 「自己愛性パーソナリティ障害」 の人の特徴は、自分の価値について 過大な評価をしている点です。 自分は人より優れている、だから 特別扱いを受けられると確信しています。 人間関係においては、 自分を褒めてくれる人を好み、 そうでない人は、自分を羨んでいる、 嫉妬していると思い込みます。 会話は常に自分が中心で、 人のことにはあまり興味を示しません。 自慢話や知識披露が会話の中心になるため、 周囲の人は、一緒にいても楽しいと 感じられないことが多くなりますが、 本人はそのことに気付かないことが多く、 親しい友人がつくりづらいという 結果になってしまいます。 また、失敗することを極端に恐れ、 失敗すると「自分のせいではない」と主張し、 人から非難されることを怖がります。 人が自分のことを批判しているのではないか、 悪口を言っているのではないかと思い始めると 事実を確認もせず怒りのスイッチが 入ってしまったり、突然うつ病になって しまったりすることもあります。
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周囲の知り合い、職場の上司、部下などなど、
自己評価が異常に高く、上から目線、 自分の得になるなら人を簡単に利用する、 自分を守るなら、平気でウソをつく、 パワハラは日常、やたら強気で、 モンスター化している、 なんていう人がたまにいますが、 このような人は、もしかすると 「自己愛性パーソナリティ障害」 という病気かもしれないということです。 家族だと、DVに発展する場合もある、 といいます。 このような極端な人がいると周囲は、 振り回され、やっかいで扱いに困るし、 あまりのパワハラ、モンスター化に、 心を病んだり、仕事を辞めたり、 人間関係が悪化したりもします。 この原因は、 生まれながらに持っている気質的要因、 成長過程の環境的要因が影響している のではないか、といわれていますが、 まだ明確な答えは出ていないようです。 ただ精神科医の茅野さんは、 「親からの過剰な期待が大きな要因と 思われてならない」 と言っています。 実はこのような人は、 どこの世界にも一定数いるそうで、 アメリカの調査では、 「自己愛性パーソナリティ障害」を 含めたパーソナリティ障害が、 人口の15%ほどいると報告されて いるそうです。 不運にもそのような人に ぶつかってしまったときには、 自分のせいではないかと自分を責めず、 相手の圧力で、心の健康を損なう前に、 距離を置き、専門家や病院に相談することが 大事だそうです。 この本には、その対処方法なども 書かれているので、興味がある方は、 ぜひ読んでみてください。 |
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