■2016年06月29日の「今日のことば」■
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![]() 私のもとには、連日のように問題が飛び込んできます。 それだけは避けたかったと頭を抱えるような失敗の報告もあります。 そんな時には、一呼吸おいてから、 「やってしまったことはしかたがない」 と、社員にいうことにしています。 本当は失敗した社員に、「なぜ、おまえは…」、 「いつになったら…」「あれほど言っておいたのに…」 と、文句のひとつも言いたくなる。 でも、そんな言葉をグッと飲み込んで、 「終わったことはしかたがない」と言うのです。 本当のことを言うと、これは社員に言っているというより、 自分自身に言っているのです。 「我慢しなさい」と自分に言い聞かせて怒りや責める思いを 裁ち切り、無理やりに区切りをつけるのです。 一度、この方法を身につければ、ぐずぐずとマイナス面を 考えることがなくなり、精神的にずいぶん楽になります。
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「やってしまったことはしかたがない」と言うのは、
「何が起ころうと、「もう終わったこと」と 割り切ることができれば、適切な対処ができます。 自分の気持ちを無理やりにねじ伏せる強引さも、 時には必要な場合があるのです。(略) クヨクヨ悩んでいてもしかたがない。 むしろそんな時こそ自分にはもっと適切な対処ができると、 意識を切り替えるのです。 これは自分が成長するための、一つのきっかけだと割り切って 前向きに取り組めば、それが周囲にも伝わって、 必ずもう一度チャンスが与えられます」 と、前に向かうきっかけにもなるということです。 何かをしでかした人を、ついつい責めたくなりますが、 現実的には、相手を責めても、前向きな返答は返ってこないし、 逆に反発を買うことや相手が縮こまることが多いし、 こちらもただ怒りの気持ちが大きくなって、 許せない気持ちや疑心暗鬼になり、ますます、 口うるさく言いたくなり、よい結果には結びつきません。 少しばかり、或いはうんと大きな気持ちを持ち、 「やってしまったことはしかたがない、 では、これからどうすればいいか」 と、問題解決に向かいたいと思います。 |
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