■2016年06月21日の「今日のことば」■
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![]() ものごとを逆に考えると真理が見えてくる。 ときどきはものごとを逆さまに考えてみようと、 グラシアンはすすめる。 たとえば、みんなが「今は改革すべきだ」と 言っているとき、あえて保守的に考えてみる。 「アイツが悪い」と言っている人がいたら、 その発言をしている人こそが悪いのかもしれないと考えてみる。 すると真実が見えてくることもある。(略) 周囲の一致した意見に一人で反論する必要はないが、 真理が何なのか把握しようとする視点は大切だ。 極端な間違いを犯さなくなる。 また、逆さまに考えることは、自分の考えについても言える。 本当に自分の意見は正しいのか、もし間違っていたら、 どうなるのか考える習慣を持ちたい。 自分を疑う賢さを持てれば、自分を見失うことはない。
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この本の元となっている言葉を残した、
バルタザール グラシアンとは、17世紀スペインの哲学者であり、 イエズス会の修道士で、著述家でもあり、森鴎外、ニーチェ、 ショーペンハウアーなど多くの哲学者に影響を与え、 かなり現実的な言葉を残されている方です。 そのグラシアンが、一方的では見えないことがある、 といっているのですね。 確かに、自分の意見や考えが正しいと思いがちですが、 真逆から考えたり、相手側の立場や目線からみてみると、 違う側面がみえるでしょうし、気づきや発見もありそうです。 それだけに… 自分の意見は、もしかしたらかなり一方的かも…、とか、 相手からしたらイヤなことを言われているんだろうなぁとか、 イヤなヤツ、勝手な人と、みえるだろうなぁとか、 感じることもありますので、抵抗もありますし、 想像力もいりますので、かなり難しいですよね~ でもちょっと勇気を出して、 自分の意見の真逆はどういうことになるのだろう、 相手からみたらどう見えるのだろう、どう感じるのだろう、 と冷静になって考えてみることは、自分の意見や考えに幅ができて、 余裕ができそうでいいように思います。 |
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