■2009年08月26日の「今日のことば」■
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たとえば、お互いに意見が対立し、どちらも譲らなかったとする。
それぞれが自分の視点、価値観でものをとらえている限り、 どちらも自分が正しく、相手に非があるのである。 視点を変えない限り、対立が解消されることはない。 そんなときは、いったん自分の視点や価値観を捨て、 相手の視点で同じテーマを考えてみる。 すると、いままで見えなかったことが見えてきて、 自分の考えだけが唯一の真実だとは思えなくなる。 だがやはり、自分の視点に立ち返ると、 自分の判断が誤りだとは思えない。譲れない。 そんなとき、思い切って一歩踏み込んでみる。 両者をより高い地点で合一できないか。(略) 会議の席の意見対立、夫婦げんかしたときでも、 いったんは相手の立場でとらえ直し、 自分の考えと高い地点で合一するようにする。
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この
「対立を高い地点に押し上げて、統一を図ること」 は、立派な「弁証法」なのだそうだ。 例えば、対立はあるが、 それぞれが欠点を補い合い、長所を生かすことはできないか、 両方共が、納得できるもっといい解決方法はないか、など、 自分の立場や価値観に固執せず、頑固にならず、 対立を高い地点に着地させることを考えていくこと、 これは立派な「弁証法」だということだ。 自分の視点、価値観、仕方、やりたいことにばかりこだわると、 相手も相手のそれにこだわり対立したままとなる。 そんなとき、どっちかが、不満を持ちながら我慢したり、 ひとつも納得できないのに受け入れてしまったりと、 低い地点でただ安易に妥協しがちだ。 しかし、そうではなく、両者が両方とも、 納得できる、満足できる高い地点の着地点、 合一できることを考えて、探しだし、 それを実現していくことが大事だそうだ。 そうできたら、すばらしい… 「弁証法」日常でも使ってみよう。 |
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