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出典名: | 「人生学」ことはじめ |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | |||
著者: | 河合 隼雄 | ||
訳者: | |||
出版社: | 講談社 | ||
本の内容: | 著者は、日本の臨床心理学の第一人者の河合隼雄さん。 河合さんは、長い間のカウンセリングの経験から、 この本で「子どもの心理」について、こんなことを言っています。 「思春期の子どもたちは、いじめなどのことが明るみにでたとき、 「しまった」と思う反面、「ほっとした」という場合が多い。 心のどこかで「とめてくれ」と叫んでいる。 そして、誰もとめてくれないとなると、 それはエスカレートせざるを得ない」 「子ども指導ですが、ある程度よくなったところで、もう一度、 がらっと悪くなるという例が多いんです。 その時、先生は「裏切られた」と思うわけです。 独身の先生で、“非行少年”を下宿に連れて来て、一緒に生活をした。 その子がよくなってきたと喜んでいた矢先、 先生の月給を盗んで逃げたという。先生はもうカンカンでした。 「裏切った」と、ね。 これはものすごく浅はかな考えです。 そこまでやってもらったときというのは、 子どもはそういうことをする場合が多いんです。 (先生の愛情が)本物かどうか試している……。」 少し専門的な感じがするかもしれませんが、とても読みやすい本です。 人間の心理に深くせまっていて、考えさせられます。 この本からの、心にしみることばは、↓「今日のことば」を見てくださいね。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
現代という時代はどのような家庭でも 何からの「問題」をもっているのではないだろうか。 大切な | 本当にそうだなぁ…と思う。 しかし、 その「立ち向かい方」が よく分 | 2004-12-16 |
一般に人間は自分という存在が開かれ、 拡張される経験をするときは快感を、 逆に押し込められ、 | 仕事をしていてもそうだが、 縮小になるというのは面白くない。 しかも | 2003-11-20 |
私は人生の中で「我を忘れる」体験を一度もしない人は不幸な人だと思う。自分という全存在を何かに賭けてみ | 「我を忘れる体験」…かぁ。思い出してみるが、あったかどうかわからな | 2003-09-20 |
人間は簡単に人を救済など出来ない。 | その通りだと思う。自分のこととして、考えてみればわかる。簡単に自分 | 2002-12-01 |
何かを「する」ことでなく、なにもしないで「いる」ことのすごさ、という見方で、老人に接することが大切で | 今の時代は、老人が疎まれるように見える。いずれ、自分も老人になるこ | 2002-10-31 |
現代という時代はどのような家庭でも何からの「問題」をもっているのではなかろうか。大切なことは問題があ | 家族との心のふれあいは、思いのほか難しいと著者の河合さんは言ってい | 2002-06-05 |
無用の苦しみというものがあることに、われわれは気づくべきである。苦しむことによって精神は鍛えられる。 | 時間があって、一人でいると、どうしても「無用の苦しみ」を生み出す考 | 2002-05-08 |