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■2022年05月21日の「今日のことば」■

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「今日のことば」

記憶は正確では役に立たないのです。
あいまいであることが必要なのです。
それは、覚えたい内容の特徴やルールなど
「パッと見」の下にひそんでいる共通項を
自動的に選び出すためです。
(略)

動物を相手に実験しているとわかります。
進化上で原始的な動物ほど、
記憶は正確なようです。
つまり融通がきかないのです。
さらに都合が悪いことに、
1回覚えた記憶はなかなか消えません。

「スズメ百まで踊りを忘れず」という言葉を聞けば
「うわぁ、すごい記憶力だなあ」と尊敬に近い
気持ちが生まれるかもしれませんが、
そういう記憶は応用が利かないため、基本的に
役に立たないと思っておいたほうがいいでしょう。

「モズの速贄(はやにえ)」という
習性をご存じでしょうか。
モズは隠したエサの場所を忘れてしまうと
言われています。しかし、これは、
「忘れてしまう」というよりも、
写真のように正確に場所を記憶しているために、
周囲の環境が変化した場合に、
(たとえば枯れ葉が落ちるなど)その風景が
記憶内の風景と照合できなくなるから、
エサの位置を発見できなくなるのではないか、
と考えられます。


出典元 のうだま2 記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!
おすすめ度 ★★★★☆  ※おすすめ度について
著者名 上大岡 トメ (著), 池谷 裕二 (著)

まゆの感想
さらに、こんなことも書かれています。

「記憶があいまいであることは「応用」という
 観点から重要なポイントになります。
 ヒトの記憶は、他の動物に例をみないほど
 あいまいでいい加減ですが、
 それこそが臨機応変な適応力の源です。
 記憶のあいまいさは欠点ではなく能力なのです。

 長い進化の歴史で動物たちは、できるだけ
 記憶をあいまいにするようにつとめてきました。
 その頂点に立つのがヒトなのです。
 ヒトの記憶のあいまいさ、つまり、
 応用力は動物界では飛び抜けています。

 一方、ヒトの成長は、進化の傾向をたどると
 言われています。この観点に立てば、
 大人より子どものほうが、記憶が原始的、
 つまりより正確だと言えます。
 周囲の子どもたちを眺め、その記憶力の
 正確さに驚き、ときにはうらやましく
 感じることもあるかもしれません。
 
 しかし、脳科学的に言えば、
 「子どもは残念ながら正確な記憶しかできない」
 のです。
 うわべの情報だけに振り回されて、その奥に
 ひそんでいる重要なものは見えてはいません」

完全な記憶は、実生活では、
ほとんど役に立たないそうです。
完全な記憶だと、応用ができないのですね。
そのため、ヒトの脳は、
たえず変化する環境に上手に適応するために
1回でそのままを覚えるのではなく、
記憶を保留しながら、そこに共通している
何かを無意識に選びだしているのだそうです。
ヒトって、脳ってすごいですね~

いつもあいまいなすぎる記憶に
「ダメだなあ」なんて思っていましたが、
それで十分いいんですね、なんてね(笑)

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