■2025年11月21日の「今日のことば」■
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学生からこんな電話がかかってきたりすると、 私は本当に面食らいます。 「すみません… ちょっと難しいかなと思っているんですけど… 今、レポートのテーマを探しているんですけど… 結構、自分はこだわっている時代とはあるんですけど、 そのあたりとか、どうかな、と思って…」 そして、無言になります。 これでは、私はどう反応していいのやら、 さっぱりわかりません。これは、 語彙力がないといったこと以前の問題です。そもそも 頭の中の整理がついていないのだと思われます。(略) 「今、ゼミのレポートのテーマ選びについて、 とても迷っています。それについて、 先生のご意見をうかがいたくて連絡したのですが、 今、お電話で少しお話しても大丈夫でしょうか?」 本題に入る前に、最低限、これくらいの言葉は必要です。 そうすれば、私は 「ああ、レポートについてのアドバイスを求めたいのだな」 と察知もでき、次なる会話への心構えもできるのです。 つまり、頭の中を言葉にしてうまく伝えるためには、 「自分の頭の中にある考えを明確にする技」と 「考えを伝える技」を知る必要があります。
何を言いたいのかよくわからない人がいます。
生活の中のたわいもない会話ならそれでもいいですが、 仕事上では、こちらもイライラしてきます。 で、心の中では、こう思い始めます。 「で、何を言いたいの?」 「頼むから結論先に言ってくれないかな?」 「つまり、どうしたいの?」 「頭の中をまとめてから来てくれる?」 それでも踏ん張って話を聞いていても、 いっこうに先にすすまず、話があちこちに飛び、 ついに、 「申し訳ないのですが、時間がないので、 結論を先に言っていただけますか?」 すると、 「実は…○○してほしいのですが…」 と、やっと本音が出てきます。 「どうせ、最後に、実は…を言うなら、 最初から言えってのっ」 が、こちらの本音です(苦笑) と、私の話はともかく、できれば、 最低限、今日は何を言いたいのかの整理と、 相手の時間と、相手にイライラの負荷をかけない配慮、 それは必要ではないかなと思います。でないと、 伝える前に、すでに伝わらないことが多いように思うのです。 |
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