「快癒力」という本の著者、
篠原佳年さんに会ったとき、1つ興味深い話を伺った。
篠原さんは何かを習得しようとするとき
「人の10倍はやってみる」ことをモットーとしている、
というのである。
2倍、3倍の努力では結果は知れている。
だが、ケタの違う努力をすれば、才能のあるなしなんかに
関係なく、何かが確実に得られるというのだ。(略)
私たちは何かを始めようとしても、すぐに
「もう遅い」とか「才能がない」といった言い方をする。
実際、やってみてもなかなか進歩しない。
それであきらめてしまうことが多いわけだが、ここに1つ、
「ケタ違いの努力」という妙法があったのだ。
この方法のポイントは「何も考えない」ことにある。
「できるか?」といった疑問を一切さしはさまない。
ひたすら最低、人の10倍の努力をするのだ。
なまじ先の見通しを持つと、疑念や雑念、無力感、怠け心が、
生まれてきて、やる気がうせる。
この落とし穴に落ちていることが多いのではないか。(略)
何かでプロの域に達した人間は、
人の10倍くらいの努力は朝飯前にしているものなのだ。
あなたは「これだけは人の10倍は間違いなくやった」
といえるものがどれだけあるだろうか。
そういえるものは、きっと
「モノになっている」はずである。