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出典名: | 笑いのモツ煮込み |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | エッセイ・ノンフィクション | ||
副題: | |||
著者: | 東海林さだお | ||
訳者: | |||
出版社: | 文芸春秋 | ||
本の内容: | この本に書いてある「野菜株式会社」が好きです。 野菜を「考課」している話です。 「次はジャガイモですが」 「わたしはねぇ、買っているんだよね、彼を」 「いい奴です、彼は」 「努力してますね」 「責任感あります」 「ありますね」 「積極性もありますね。まず、ジャガバタでしょ。肉ジャガでしょ。 ポテトサラダでしょ。ポテトフライでしょ。ポテトチップでしょ」 「いずれにしても、自分の名を冠せた仕事ができる奴は偉い。 “冠”仕事があるということは」 「ニンジンにはありませんものね。ニンジンなんとかという仕事は」 「カレーにも入っているし、ジャガイモのみそ汁もいいですね」 「ワカメなんかといっしょにね」 「わたし、あれが冷えたの好きです。 お玉なんかすくいあげて食べるの」 「それに不遇に強いですね、彼は。冷蔵庫なんかに入れないで、 そのへんにころがしといても腐りません」 「いまどこにいるの」 「北海道です」 「ああいうのが必要なんだよね、会社というところは」 「しかしあれですね。あのう、ウエの方にいくとだんだん問題が 出てきますね。彼も」 「そうなんだよねぇ。品格というか、風格というか、対外的な 押し出しということになると」 「ジャガイモが野菜株式会社の社長というわけには…」 「いきませんね」 「あれ、コロッケなんて仕事したのがよくなかったね」 「あれで品格を落としましたね」 「やらなきゃよかったのにね」 その他、ナスやキュウリやタマネギなどなど、 野菜談義が続きます。相当無意味です。 ちなみに、野菜株式会社では、白菜が社長候補らしいです(笑) |