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出典名: 天才と発達障害
おすすめ度: ★★★★☆ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 病気・体
副題: 「異脳の人」を殺さないための処方箋を明かす! 
著者: 岩波 明  
訳者:  
出版社: 文藝春秋 (2019/4/19) 
 
本の内容: ≪本からの紹介文≫

アインシュタイン、モーツァルト、
ヴィトゲンシュタイン、南方熊楠、芥川龍之介……
「異脳の人」を殺さないための処方箋を明かす!

本書は、「創造」「才能」がいったいどのようにして
生まれてくるのかを、誰もが知る天才たちを
具体的に挙げながら、精神医学的見地から
解き明かす作品である。

歴史上の天才たちには、精神疾患の傾向が
みられることが多い。
これは数々の医学的データから明らかになっている。

たとえば音楽の天才モーツァルトは、
明らかに発達障害(ADHD:注意欠如多動性障害)の
特徴があった。落ち着きない動作、「空気」を
読まない所作などで周囲から嫌がられた。
一方、創作に入ると「過剰な集中力」を示し、
素晴らしい作品を瞬く間に書き上げた。

物理学の歴史を変えたアインシュタインは、
ASD(自閉症スペクトラム)の症状を示していた。
他者とのコミュニケーションに障害を抱え、
言葉の発達も遅れていた。しかし、飛び抜けた
数理的洞察力によって、古典的物理学の
常識を覆す理論を打ち立てた。

発達障害の患者のなかには、
映像記憶(一度見たものは、写真を撮ったように丸暗記できる能力)、
共感覚(数字を見ると脳内に音楽が流れる、音楽を聴くと匂いを感じるなど)、特異な計算能力(何万桁もの暗算を瞬時におこなうなど)
といった天才も多い。

著者は、発達障害には「マインド・ワンダリング」
(いわゆる「心ここにあらず」の状態)、そして
「過剰な集中」という2つの特性があることを指摘。
そして、相反するこの2つの特性が、天才の特異な
能力と密接に結びついているという仮説を提示する。

そして、
「才能をもつ子供や若者をいかに殺さずに育てるか?」
というテーマについて、日本社会が取り組むべき
解決策を提案する。
発達障害に悩む親や本人にとっても福音となる作品だ。 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
「マインド・ワンダリング」とは、 心理学における概念である。 これは、現在行っている課題や活 何かしているとき、逆にボーとしているとき、 なにげないときなど、何 2024-02-12

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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