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出典名: | 食べることと出すこと |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 人間・人間関係 | ||
副題: | 「食べて出すだけ」の人生は……なんて素晴らしいのだろう! | ||
著者: | 頭木 弘樹 | ||
訳者: | |||
出版社: | 医学書院 (2020/8/3) | ||
本の内容: | ≪本からの紹介文≫ 人間は、食べて出すだけの、一本の管。 (だが、悩める管だ。) 個性的なカフカ研究者として知られる著者は、 大学生のときに潰瘍性大腸炎という難病に襲われた。 食事と排泄という「当たり前」が当たり前で なくなったとき、世界はどう変わったのか? 絶望的な日常と、絶望だけしているわけにはいかない日常。 その狭間に漂う不思議なユーモア。 「飢えから、栄養不足による飢えを引いたもの」を 体験した人はあまりいない。 点滴によって栄養は足りているのに、「喉」は 何かを飲み込みたいと言い、「顎」は犬のように 骨の形をしたガムを噛みたいと叫び、 「舌」はとにかく味のするものを! と懇願してくるのだと著者はいう。 こうして、食べて出すことがうまくできないと、 日常は経験したことのない戦いの場となる。 絶食後に始めて口に入れたヨーグルトが爆発するとは? 茫然と便の海に立っているときに看護師から雑巾を 手渡されたときの気分は? 便が心配でひきこもり生活が続いた後、外を歩くと 風景が後ろに流れていくとは? 食べて出すだけの日常とは、何かを為すための スタート地点ではなく、偉大な成果であることが 心底わかる傑作。 切実さの狭間に漂う不思議なユーモアが、 何が「ケア」なのかを教えてくれる。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
気の持ちようが大切ということになると、 病人には「明るくしていること」が求められる。 これは | また、こんな不思議も書かれています。 「もちろん、つらいときにも | 2022-08-28 |
今は、食べ物にそれほどの重みはない。 しかし、食べることが 受け入れることであるのは変わりは | ふだん何気なく食べていて、 「食べること」について、 考えることはあ | 2022-08-24 |