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出典名: | 男が「離婚」を語るとき |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 愛・夫婦・結婚 | ||
副題: | 夫たちはわけがわからないまま離婚に追い込まれていく | ||
著者: | 亀山 早苗 | ||
訳者: | |||
出版社: | ポプラ社 (2003/01) | ||
本の内容: | 日本男性の「離婚」の現状を取材した数少ない本です。男性は、一 般的に離婚の話について、女性ほど簡単に話そうとうはしません。 その理由の1つとして、自分の失敗を表沙汰にしたくない心理や、 弱みを他人に見られたくないなどの心理が大きいのですが、その他 にも、「何で離婚にいたったのか…自分はとてもわからない」とい うものもあります。 この本にはそんな男性の離婚に対する「とまどい」が、よく表れて います。 例えば、こんなことが書かれています。 ■ある日、突然妻から離婚をもうし出された男性は 「あんなに軽く離婚しようと言われるほど、自分が何かいけない ことをしでかしたとは思えない」と思うが、妻からは、 「何をしたかじゃないの、あなたは何もしなかった。それが耐え られなかったのよ」と言われる。 その意味がよくわからない… ■会社のリストラ、職場でのことなどのことを、家族に心配かけま い、守ろうとして何も話さず、黙々と働いてきたが、ある日、妻 に、「あなたに、私は必要ないでしょう」と言われて、家を出て 行かれた男性は、こう言う。 「家庭を妻の手に委ねて男が必死で仕事をすることが間違ってい るのか。黙って見守るのも愛情ではなないのか。(略)しかし妻 の言い分は「あなたはいつも1人で何でも決めてしまう。あたし なんていてもいなくても同じだったような気がする」と言う。 男性の「心配させたくなかった、慰められたくない…」という気 持ちは間違っているのか…男性には妻の言い分がまったくわから ない。 読んでみると、男性側の気持ちがわかります。 この本では、男性の取材が中心なので、女性側のホンネはあまり書 かれていませんので、よくわからないところもありますが、こうま で気持ちがすれ違っているのに、それを全く感じることが出来ない 男性の余裕のなさや男女の性差を感じてしまいます。 興味ある方は、読んでみてください。 |