■今日の「おすすめ本」■
2016年4月6日
- タイトル
- 孤独であるためのレッスン
- 著者
- 諸富 祥彦
- 出版社
- 日本放送出版協会
- おすすめ度




※おすすめ度について
臨床心理士であり、教育カウンセラーでもある著者が、これからの時代を自分らしく生きるための力となる「孤独」について教えて
くれます。
著者はこう言っています。
「孤独は、決して、避けるべき否定的なものなどではない。
孤独は、現代をタフにしなやかに、かつクリエィティブに生きて
いくために不可欠の、“積極な能力”である。これからの困難な
時代を、幸福に生きるために、現代人がトレーニングしてでも身
につける新たな“能力”である。(略)
それは、「いざとなれば、ひとりになってもかまわない」と思える、
勇気と覚悟。「こんな面倒臭い人間関係に気を使って、エネルギー
を消耗してしまうくらいなら誰からも理解されなくてもいい。
わかってもらえなくてもかまわない。もしその結果、人から嫌われ、
見放され、孤立して、ひとりになってしまったってかまわない。
“自分を”見失うよりは、ずっといい」
そう思える、ほんのちょっとの、覚悟と勇気なのです。
それさえあれば、確実に、人生で大切な何かが変わり始めます。」
この本の中に「孤独の中の4つの出会い」が書かれてます。
孤独の中にも、いや、孤独だからこそ出会えることがあると言います。
それは、表面的なものでなくて、もっと深くて根元的なものです。
1.自分との出会い
2.他者との出会い
3.普遍的なものとの出会い
4.“人間を越えた何か”との出会い
特に、孤独な人が、その孤独をまっとうして生きていくためには、
心のうちで人間を越えた“何ものか”と対話していくというような
ことが大切だと言うことです。私もそう思います。
ということで、かなり大人の本です。私は好きな部類の本です。
一人や孤独に、疑問を持っている方、怖れをいただいている方、孤独の
大切さを感じはじめている方、今、孤独だと思われる方におすすめです。
| この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
|---|---|---|
| 「わかり合えない人とは、わかり合えないままでいい」 と認める勇気を持て。 余分な人間関係、無理な人間関係やつきあいを 「捨てる」勇気を持つことこそ | どんなに、こちらが誠意をつくしても、 相手のことを思いやっても、 わかってくれない人は、わかってくれない。 また、どんなに理解しようと試みても、 決して | 2007-01-07 |
| 自分にとって何がほんとうに大切かが よくわかっている人は、逆に言うと、 何があまり大切でないかもわかっている人です。 必要ならば余分なものを捨てて | 自分にとって何かほんとうに大切か、 ときどき考えることがある。 大切なものは、確かにある。 しかし、 その大切なもののために、 あまり大切でないも | 2006-07-27 |
