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■2019年05月08日の「今日のことば」■

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「今日のことば」

ほめて育てられ、ほとんど叱られたことがない
という若者が増えている。

「僕たちは、ほめられて育った世代だから、ほめてもらえないと
 へこむし、やる気になれません」
「私たちは、ほめて育てられたから、ほめられて伸びるタイプだし
 叱られるのは苦手です」
などと自ら言ったりする。


そんな若者ゆえに、厳しい扱いには非常に弱い。
厳しく注意されたりすると、傷ついたり、落ち込んだりしやすい。
まずい点を指摘されても、そこを反省して直そうという気持ちより
不快感の方が強く、反発する気持ちの方が勝る。
あるいは傷つきに耐えられずに逃走する。(略)

このような傷つきやすい若者は、
社会に出ていきなりそうなったわけではないはずだ。
望ましくない行動をしても、業務を果たさなくても、
厳しく叱られたことがない。
そうした、叱らない子育てや教育の結果、
傷つきやすい心がつくられてきたのであろう。
過保護なほどにやさしい保護膜に守られて育ったのに、
いきなり厳しい現実に投げ出され、そこに立ち向かえと
言われても困惑するばかりなのは当然と言える。


出典元 「やさしさ」過剰社会
おすすめ度 ★★★★★  ※おすすめ度について
著者名 榎本 博明

まゆの感想
学校でも職場でも、注意すること、叱ることが
しにくい時代だということをよく耳にします。
叱るほとでもなく、注意するだけでも反発されたり、
相手のことを思って厳しいことを言ったりすると、傷ついた相手と
修復できず、挙げ句は訴えられることも増えているということです。
著者の榎本さんは、こんなことを語っています。

「今は傷つけるかもしれないが将来のためにあえて厳しくするやさしさは
 「傷はいつかは治るもの」とみなすことによって成り立っている。

 それに対して、絶対に傷つけてはいけないというやさしさは、
 「傷はいつまでたっても傷のまま残る」とみなすことによっている。
 
 ちょっと叱られたり注意されただけで「傷ついた」「許せない!」
 と言って訴えるような人たちは、傷つくことに耐えられないのだ。
 傷ついたら立ち直れない。

 そこにあるのは、「傷つきやすい心」であり、
 いったん傷ついたら、立ち直れないレジリエンスの低さである。
 レジリエンスとは、復元力と訳される。(略)
 心理学では「回復力」とか「立ち直る力」を意味する。

 レジリエンスの高い人は、
 厳しい状況に置かれ、気分が落ち込むことがあっても、
 心が折れることはなく、必ず立ち直っていく。
 だが、レジリエンスの低い人が多くなったのか、
 だれもが傷つくことを恐れるようになってきた。
 そのため、ちょっと厳しいことを言うと、
 「やさしくない」と反発される。(略)

 相手が将来困らないように、あるいは将来自信をもって、
 やっていけるように、今厳しく叩き込むというのは、
 やさしさではないのだろうか。

 それとも、今厳しくして反発されたりきまずくなったり
 しないように、まずい点も修正した方がいい点も指摘しないのが
 やさしさというのだろうか?」

「相手を傷つけないようにする」ことも大切と思いますが、
これから生きていくのに必要なこと、大事なことは、
叱る、厳しくいう、注意する、教えていくことも
大切だと、私は思うのですが、みなさまはどう思われますか?

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