ことば探し
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■2018年05月14日の「今日のことば」■

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「今日のことば」

弱いからこそ強くなりたい…
優劣を求める気持ちは絶対になくならない。


むしろ、それが人間の心理を構成していると言ってもいいだろう。
人生とはある目的、またはある形を達成するということであり、
優越を求める気持ちがあるために、達成を目指して行動を
起こすことができる。
優越を求める気持ちは、
周りにあるものをすべて飲み込みながら
流れていく川のようなものだ。(略)

人は「劣っている」という感情があるために、
成功に向けて努力することができる。
しかしその一方で、劣等感はあらゆる精神的な問題の原因にもなる。
優劣に向けての正しい目的を見つけられずにいると、
劣等コンプレックスが生まれることになるのだ。

劣等コンプレックスが「逃げたい」という欲求につながり、
そしてこの欲求は優劣コンプレックスの形で表現される。
優劣コンプレックスとはすなわち、ただの虚栄心であり、
人生の無益な側面に向かわせる目的にすぎない。
優劣コンプレックスで得られるのは、ニセモノの満足であり、
ニセモノの成功だ。

社会に適応することは、
劣等という問題と表裏一体だ。
一人の人間は弱く、劣っているために、
人間は社会を作るのである。



出典元 生きるために大切なこと
おすすめ度 ★★★★☆  ※おすすめ度について
著者名 アルフレッド アドラー

まゆの感想
昨日、NHKスペシャル「人類誕生第2集」
「最強ライルとの出会い、そして別れ」で、
ホモ・サピエンスのライバル、ネアンデルタール人が絶滅し、
我々ホモ・サピエンスが生き残った理由のひとつが、
「社会の広がり、組織、仲間での協力体制」にある、
というようなことが放送されていました。
(詳細は→http://www.nhk.or.jp/special/jinrui/archive.html#onair2

実は、ネアンデルタール人は、身体も大きく強く、脳も大きく、
ホモ・サピエンスは、きゃしゃでひ弱だったそうです。
ところが、その強く頑丈なネアンデルタール人が絶滅し、
きゃしゃでひ弱なホモ・サピエンスが生き残りました。

なぜか。
その理由の一つが、きゃしゃでひ弱だったために、つまり、
弱いからこそ、安全な狩りを行うことができる道具を生み出し、
仲間同士で力を合わせる「協力」を高め、人口を増やし、
全く新たな力を獲得したと考えられる、からだそうです。

反して、ネアンデルタール人は、頑丈で強かったために、
自分の力だけを頼り、集団が家族単位で小さくなり組織を作らず、
その中で生まれた知恵や知識が広がらず、その結果、
人種として発展せず、環境変化に対応できなくなったらしいのです。

たとえば、道具一つをとっても、ホモ・サピエンスは、
多くの人が知恵を出し合い、より使いやすいものに改良して
いきましたが、ネアンデルタール人は、集団が家族単位だったので、
ずっと古い道具を使い続けていた、とか。
ホモ・サピエンスは改良された道具を使って環境変化に対応し、
生き残ってきたのではないか、ということでした。

弱いからこそ強くなりたい、
弱いからこそ協力し合う、
弱いからこそ人間同士のつながりが大切なのだ、
人は、一人では生きていけないのだから、と思いました。

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