 「今日のことば」
私は自分の目標が半分達成できていれば、
それで十分と思うようにしています。むしろ
「50%の力を出し切ることができて、ありがたい」
と感謝をします。
これは私が年齢的に「無理がきかない」という
理由も大きいかもしれません。
ですが、長年生きてきて得た知恵でもあります。
できた部分については喜び、できなかったことについては
謙虚に受け止め、能力を冷静に把握すること。
私はこの態度を「聖なるあきらめ」と名付けています。
「聖なるあきらめ」で大切なのは、
ただ「あきらめる」のではなく、
「自分の身の丈を知る」ということです。
人は、完璧に何でもこなそうとしたり、
能力以上のことに挑むとき、
苦しくなったり無理が生じるものです。
 まゆの感想
シスターの鈴木さんは、さらに、
「5割できればよい」という考え方に対して、
「目標設定が低すぎる」「向上心がない」
と批判的な見方もできるでしょう。
ですが、「人間は完璧ではない」
「自分の能力はそうそう高くない」と、
冷静に自分の力をつかんでおくことも、大事なことです。
もちろん、最初から目標を高めに設定して頑張ることにより、
能力がアップしたり、技術が身についたりというケースも
あるかもしれません。
ですが、ずっと続けていると、いつか必ず疲れてしまいます」
いつも100%を目指すと、確かに疲れるし、
また、自己嫌悪に陥りがちなように思います。
「ああ、今日もこれしかできなかった」
「これもあれも、完璧にできなかった」
などと思ってしまって、ね。
それよりは「半分できてよし!」「よく頑張りました」
と思えた方が、明日にむかっての力になるように思います。
もちろん、60%〜80%の方もおられると思います。
大切なことは、自分をねぎらえるかどうか、
明日への力となるか、そんなことではないかと思います。
できなかった分は「聖なるあきらめ」で、
できた分は素直に喜んでいきたいと思いました。
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