機械メーカーで技術開発をしているCさんという人がいます。
この人が面白い話をしてくれました。
機械の技術開発というのは失敗の連続なのだといいます。(略)
「ときには「もう、にっちもさっちもいかない」
ということがあります。どこをどう調整しても、機械が
正常に作動しないのです。どこをどう調整していいのか、
わからなくなってしまうのです。
いわゆる八方ふさがりの状態におちいってしまうのです。
しかし、面白いことに、そういうときに決してあきらめる
ことなく「どうしたらいいのだろう」と考え続けていくと、
突然アイデアがひらめくものなのです。
しかもそのアイデアは画期的な、
とてもいい考えであることが多いのです」
ですから、Cさんは八方ふさがりにおちいったときなどは、
「さあ、これからが本番だ」と、
よく自分に言い聞かせるのです。
「もう可能性はない」「もう終りだ」という言葉を
つぶやいてしまったら、どうなるでしょう。
Cさんがいうのような「画期的なアイデア」が
頭に浮かんでくることなど絶対にないでしょう。
私たちはよく、大きな障害を乗り越えて
勝利を収めた人の話を耳にする。
そういう話を聞くと勇気が出てくるが、
それは、自分よりはるかにすぐれた能力の持ち主なのだと
思ってしまいやすい。
だが、彼らに共通しているのは、
すぐれた能力ではなく、粘り強さなのだ。
粘り強さとは何か。
どれだけ時間がかかり、どれだけ多くの障害が立ちふさがろうと、
必ず目標を達成するという強い決意のことだ。
あきらめたくなることもあるだろう。
障害が立ちふさがるたびに、
「こんなつらい目をするくらいなら、もっと楽しいことをしよう」
という思いが何度も心の中をよぎるかもしれない。(略)
そんなときこそ、粘り強さが必要になる。