■本の検索■
出典名: | 心の治癒力をうまく引きだす |
|
|
おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | 病気が回復する力とは何か。「まぁ、いいか」療法はなぜ効くのか | ||
著者: | 黒丸 尊治 | ||
訳者: | |||
出版社: | 築地書館 | ||
本の内容: | 人の心の持つ力や、自分を「癒す力」について著者の思いを綴った とてもいい本です。 著者はこう言っています。 「ややもすれば、われわれは、自分の医学知識や常識と言う 枠に患者をはめ込むことで、治療をしようとすることが しばしばある。(略) 「医学的に正しいことだから、しっかりと実行してください」と 正論を振りかざしたり、 「いつまでもそんなことをしていたら、死んでしまいますよ」と 脅したりしても、それは治療にはならない」 それは、人間が正しいとわかっていても、嫌なことは嫌だからで、 こんなことを繰り返しても、治療にはならないと言います。 そして、大切なことは、治療に、医療の知識だけでなく、 「その人の持つ治癒力を引き出すため」という視点が必要で、 「その力を人はそれぞれが持っている」ということを 決して忘れてはならないと言うことだと、語っています。 例えば、こんな話しが載っています。人はよく 「亡くなった人をいつまでも想って泣いていたり、それを いつまでも思い出してはいけない」という思い込みを持ち、 そんなふうにできない自分を責めたり、情けないと思ったりするが、 思ったようにできない自分の行動が「今は必要」なのであり、 その行動を「これでいいのだと」認める必要がある。 また、認めてもらう必要があると。 自分の、その理想的な思い込みに縛られて、自分でさらに 自分を追い込み、苦しんでいることもある。 そんな時に、今は、その自分でいいのだと、認めてあげることが 治療の一歩になることもあるのだと教えてくれます。 少し専門的な本ですが、人間心理に興味のある方、 人間の治る力について興味のある方には、おすすめの一冊です。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
本人が絶対的に正しいと思い込んでる「心の公式」は、たとえ、気づいたとしても、そう簡単に修正されない。 | 思い込んできた自分の考えを、変だと気がついても、そう簡単には認めら | 2002-04-20 |