ことば探し
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出典名: 心の治癒力をうまく引きだす
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 心・心理学、心の病
副題: 病気が回復する力とは何か。「まぁ、いいか」療法はなぜ効くのか 
著者: 黒丸 尊治 
訳者:  
出版社: 築地書館 
 
本の内容: 人の心の持つ力や、自分を「癒す力」について著者の思いを綴った
とてもいい本です。

著者はこう言っています。
「ややもすれば、われわれは、自分の医学知識や常識と言う
 枠に患者をはめ込むことで、治療をしようとすることが
 しばしばある。(略)
 「医学的に正しいことだから、しっかりと実行してください」と
 正論を振りかざしたり、
 「いつまでもそんなことをしていたら、死んでしまいますよ」と
 脅したりしても、それは治療にはならない」


それは、人間が正しいとわかっていても、嫌なことは嫌だからで、
こんなことを繰り返しても、治療にはならないと言います。

そして、大切なことは、治療に、医療の知識だけでなく、
「その人の持つ治癒力を引き出すため」という視点が必要で、
「その力を人はそれぞれが持っている」ということを
決して忘れてはならないと言うことだ
と、語っています。

例えば、こんな話しが載っています。人はよく
「亡くなった人をいつまでも想って泣いていたり、それを
 いつまでも思い出してはいけない」という思い込みを持ち、
そんなふうにできない自分を責めたり、情けないと思ったりするが、
思ったようにできない自分の行動が「今は必要」なのであり、
その行動を「これでいいのだと」認める必要がある。
また、認めてもらう必要があると。

自分の、その理想的な思い込みに縛られて、自分でさらに
自分を追い込み、苦しんでいることもある。
そんな時に、今は、その自分でいいのだと、認めてあげることが
治療の一歩になることもあるのだと教えてくれます。


少し専門的な本ですが、人間心理に興味のある方、
人間の治る力について興味のある方には、おすすめの一冊です。 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
本人が絶対的に正しいと思い込んでる「心の公式」は、たとえ、気づいたとしても、そう簡単に修正されない。 思い込んできた自分の考えを、変だと気がついても、そう簡単には認めら 2002-04-20

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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