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出典名: 人の心はどこまでわかるか
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 心・心理学、心の病
副題:  
著者: 河合 隼雄 
訳者:  
出版社: 講談社 
 
本の内容: 日本の臨床心理学の第一人者の河合隼雄さんが
カウンセラー(興味ある人、なりたい人も含む)のために
書かれた本。
実際のカウンセラーや、心理分析をしている方からの質問に
答える形で書かれています。

例えば、こんな質問に答えています。
「なぜ、心理療法家になったのか?」
「治療者として父性を育てるためには、どのようにすればいいか」
「仕事に対して心理療法家はどのような価値観をもって、
 働くことへの援助をしたらいいのでしょうか?」

などなど、現実的な質問がされています。

この本の中で著者は、カウンセラーの資質について、
「ただひとこと言えるのは、「自分はなりたい」と
 いうより、「自分こそ適任だ」と思うような人は、
 あまり心理療法家には向かないと言うことです。(略)

 心理療法家にとって何より大切なのは、クライエントの
 考えや感情であって、クライエントの個性を生かすことです。
 したがって、自分の人生経験を生かしたいと意気ごむことは、
 心理療法家に必要な根本姿勢とはまったく逆の姿になります。

 また、自分の傷つきやすさを、鋭敏さと誤解して、自分は
 弱い人の気持ちがよくわかるので、そのような人の役に
 立ちたいと思うような人も問題です。

 たしかに、傷のある人は他人の傷の痛みがよくわかりますが、
 そのようなわかり方は治癒にはつながりません。

 傷をもっていたが癒された人、傷はもっていないが傷ついた
 人の共感に努力する人、などによってこそ、心理療法は
 成り立つのです」

こうはっきりと言っています。

カウンセラー(興味ある人、なりたい人も含む)には、
必見の書だと私には思えます。 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
人には死ぬほど苦しいこともあります。 そこを越えていかないと成長しません。 ある意味では、 死ぬほど苦しいこと… 死んだ方が楽だと思うこと… 死ぬほど胸が痛くな 2002-07-22

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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