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出典名: | 人の心はどこまでわかるか |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | |||
著者: | 河合 隼雄 | ||
訳者: | |||
出版社: | 講談社 | ||
本の内容: | 日本の臨床心理学の第一人者の河合隼雄さんが カウンセラー(興味ある人、なりたい人も含む)のために 書かれた本。 実際のカウンセラーや、心理分析をしている方からの質問に 答える形で書かれています。 例えば、こんな質問に答えています。 「なぜ、心理療法家になったのか?」 「治療者として父性を育てるためには、どのようにすればいいか」 「仕事に対して心理療法家はどのような価値観をもって、 働くことへの援助をしたらいいのでしょうか?」 などなど、現実的な質問がされています。 この本の中で著者は、カウンセラーの資質について、 「ただひとこと言えるのは、「自分はなりたい」と いうより、「自分こそ適任だ」と思うような人は、 あまり心理療法家には向かないと言うことです。(略) 心理療法家にとって何より大切なのは、クライエントの 考えや感情であって、クライエントの個性を生かすことです。 したがって、自分の人生経験を生かしたいと意気ごむことは、 心理療法家に必要な根本姿勢とはまったく逆の姿になります。 また、自分の傷つきやすさを、鋭敏さと誤解して、自分は 弱い人の気持ちがよくわかるので、そのような人の役に 立ちたいと思うような人も問題です。 たしかに、傷のある人は他人の傷の痛みがよくわかりますが、 そのようなわかり方は治癒にはつながりません。 傷をもっていたが癒された人、傷はもっていないが傷ついた 人の共感に努力する人、などによってこそ、心理療法は 成り立つのです」 こうはっきりと言っています。 カウンセラー(興味ある人、なりたい人も含む)には、 必見の書だと私には思えます。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
人には死ぬほど苦しいこともあります。 そこを越えていかないと成長しません。 ある意味では、 | 死ぬほど苦しいこと… 死んだ方が楽だと思うこと… 死ぬほど胸が痛くな | 2002-07-22 |