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出典名: | こころの天気図 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | |||
著者: | 河合 隼雄、工藤 直子 | ||
訳者: | |||
出版社: | 毎日新聞社 | ||
本の内容: | 毎日新聞「はないちもんめ」紙上に連載された話をまとめた本。 著者は、日本の臨床心理学の第一人者の河合隼雄さんです。 短めの文章で、とてもわかりやすく構成され読みやすいです。 でも、書いてあることはとても、深いことが多く、 ゆっくりとじっくりと読まれてみることをおすすめ。 例えば、こんな話が書いてあります。 ●ゆらぐ時は、変わる時 悩む、苦しむ、気持ちがゆらぐ、などというときには、 自分では意識しなくても、ものすごく強烈な「私って何?」 の問いかけが来ている。 ●クリエィティブ・イルネス(創造の病) 創造的なことをする前に、抑うつ症のように 落ち込むことがある。中年に多い。 ●母と子が、お互いに離れられない時 母親が無意識に子どもによりかかっていることが多い ●秘密とうそはうらおもて 秘密というのは、人をものすごく鍛える ●自分が不安定なほど、相手を詮索する 相手になにかあると、自分が不安だから、 確かめたくて、聞かなくてもいいことまで 聞き出そうとする。 表面に見えることがらが、表面からではみえない、 とても深い心の奥底の感情と結びついていることを わかりやすく教えてくれます。 何度、読み返してもいい本だと思います。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
どこまで、借り物でない夢をみつけられるか、そしてそれを、どこまで「生き」られるか、そのへんが微妙であ | 借り物でない夢…借り物の夢…どこで、区別をつければいいのか、どうし | 2003-05-05 |
自分はこんなに苦しんでいるのに、 誰も私を理解してくれない、 という思い方もよくあります。 | そうだなぁと思う。 理解されるのも、理解するのもやっぱり ちゃんと向 | 2002-12-13 |
失敗せずに学ぶことはできないと思います。みんなね、自分だけが、よく失敗すると思っているんです。そんな | 大学生になったばかりの姪と議論をすると、彼女は「失敗したくない」と | 2002-10-20 |
人に「良いこと」を言ってもらっても、あまり役に立たないことが多い。アドバイスが役に立つ時というのは、 | 私にとって「良いこと」が、他の人にも「良いこと」であるという保証は | 2002-08-28 |
自分の持っている器量とか決断力とかを、もっと信じなきゃ。信じて開発しなきゃ。みんな、あっちこっちから | うーん、そう考えればいいか…なるほど…自分の力を「ダメ」と「信じる | 2002-08-27 |
相手をしっかりみる、相手のことをしっかり聞くという態度は、そのまま自分の内部にあるものをしっかりみる | 人の話に耳を傾けるのは…なかなか苦痛だ。とくに、自分に意見があると | 2002-02-13 |
「人生は教えられない」アドバイスをするだけで解決するなんて、そんな簡単なものじゃない。 | アドバイスを求められて、いろいろ言ってみたりする。何かの時に、役に | 2002-01-15 |
「人生に絶対正しいという答えはない」大切なのは、「わたしはこうしました」と言えるやり方で選んだかどう | この「正しい」ということ…くせ者だと思う。自分が「正しい」あるいは | 2001-12-27 |
「普通の人間」なんて、この世にいない、「普通」というのがあると思いすぎている。 | 「普通」…偉大なことばなのか、恐いことばなのか…「普通」は、でなん | 2001-12-01 |
西洋人は「戦って」勝ち取る、東洋は「苦しんで」何か得ていく。日本人の場合は、苦しむのが趣味みたいな人 | なぜか、今日はこの言葉だったが、ちょっと笑ってしまった。あまりにも | 2001-11-29 |