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出典名: | 言葉の魔術師 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 人間・人間関係 | ||
副題: | 百人の名スピーキング・マジシャンのタネと仕掛けを見破る | ||
著者: | 多湖 輝 | ||
訳者: | |||
出版社: | ごま書房 (1995/07) | ||
本の内容: | 心理学研究、心理分析などの専門家で講演家の著者が、言葉が放つ 力、タネと仕掛けについて、様々な角度、言葉の達人と言われた方 々の発言などから教えてくれる本。 著者は、こう言っています。 「医師や教師、落語家や漫才師、俳優やアナウンサーなども、言葉 の魔法を駆使している。教える、諭す、喜ばせる、勇気づける… 私たちは、こういった人の一言で励まされたり、生きる喜びを 実感できるからだ。 たったひとつの言葉で、人生が変わることもあるのだ。 これこそが、“言葉の魔術性”と言えまいか」 しかし、これらの言葉にも「タネと仕掛け」が潜んでいて、レトリ ックの戦術、ネーミングの手法、アジテーターの理論、独自の話法 などがあるそうです。 例えば、こんな「タネと仕掛け」、それにまつわるエピソードが 書かれています。 ○敏腕開発課長はなぜ、うるさい部長に経費オーバーを 認めさせられたか ○文豪デュマはなぜ、敵対者の中傷を反撃し、黙らせる ことができたのか ○トップ営業マンはなぜ、相手に自分の誠意や熱意を 伝えられるのか ○名アジテーターはなぜ、論理以前に聴衆の耳を引き つけられるのか。 ○織田信長はなぜ、ライバル家康を完全に手なずけることが できたのか ○敏腕牧師はなぜ、寄付する気のない人からも寄付金を 集める絶対の自信があるのか ○名アナウンサー・鈴木健二氏はなぜ、相手の興奮を うまく納めて話せるのか ○俳優・イッセー尾形氏はなぜ、複雑な場面設定を 正確に舞台上で表現できるのか ○有力石けん会社はなぜ、広告戦略でつねに高い信頼を 得られたのか ○悪徳セールスマンはなぜ、注意深い客を信用させることが できるのか ちょっと古い本なので、出てくる方々も古い方が多いですが、 興味深い話がいっぱいで、読むだけでも面白いです。 なるほど、そんな心理を利用しているのかなど、発見も多い ですよ。 |