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出典名: | あなたの心にひそむ「見捨てられる恐怖」 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | セルフ・自分を見直す | ||
副題: | 1人でいると不安でたまらない心理 | ||
著者: | 町沢 静夫 | ||
訳者: | |||
出版社: | PHPエディターズグループ (2000/05) | ||
本の内容: | 精神科医、医学博士であり著者が、日本人が持ちがちな、見捨て られ不安や恐怖を、クライアント事例を元に、分析し解説して くれるやや専門的な本。 著者は、日本人はとくに孤独に弱く、依存心が強く、分離不安が 強く、母子分離がなかなかうまくできないと言っています。母子 分離がうまくできれば、孤独もうまく取り入れることができるが、 そうでない場合は、「見捨てられること」の恐怖感が強くなり、 親や恋人、友人から見捨てられないように過剰に一生懸命頑張り、 一生懸命勉強し一生懸命働きがちだと言っています。そしてその 結果、自分を壊してしまうとも。 その他こんなことが書かれています。 ○「仲間はずれ」と孤独におびえる現代人 「1人でいる不安」にさいなまれ、コミュニケーションに 依存する心理 ○「しがみつき」の精神分析 ストーカー、ボーダーラインの病理と見捨てられる恐怖 ○見捨てられることを恐れる人たち 主婦たちの孤独、そして幼児虐待 ○「愛情を失うのではないか」とおびえる心理 日本的な超過保護とボーダーラインの精神病理 ○まともな対人関係を築けない若者たち いじめ、引きこもり、そして異常犯罪 ○日本人のさびしさ、そして孤独への不安 「分離不安」と芸術による癒し ○若い女性をむしばむ拒食症の病理 母に見捨てられたある女性の軌跡 ○心の癒しと自立に欠かせないもの 母子分離をうながす「移行対象」 ○母性に支配されている日本人 神話の昔から現代まで続く深層心理 日本の「過保護社会」における危うさ、もろさがよくわかります。 考えさせられる本です。 |