ことば探し
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出典名: しあわせ眼鏡
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 人生・生き方
副題: みんなが望む「しあわせ」をテーマに59編 
著者: 河合 隼雄  
訳者: 4875251866 
出版社: 海鳴社 (1998/06)  
 
本の内容: 日本の臨床心理学第一人者の著者が、幸せについてさまざまな
角度から「しあわせ」についての見方、考え方のヒントを教えて
くれます。

著者は、こんなふうに言っています。
「来談される人たちと話し合っていると、みすみす不幸を選んで
 いくような生き方をする人、「もうちょっと上手にやれませんか」 
 と言いたくなるような人が実に多いのである。深く考えはじめる
 と難しくなるが、そんなのではなく、ちょっと眼鏡をかけ変える
 ことによって、異なるものが見えるように、少し見方を変える
 ことによって、幸福が身近になる、ということがありそうである」


例えば、こんな話しが書かれています。(簡略化しています)
「父親は自分が中学しか出ていなくて、苦労したので、自分の息子
 には同じく労させたくなくて、小学校から家庭教師をつけて勉強
 させた。息子が苦労しないように、幸福になるようにと思ってし
 てやっているのに、しかし、子どもは学校へ行かなくなり、怠け
 ている、これはけしからん、と父親は怒っている。」


この父親に対して、著者こんなふうに思います。

「父親として子どもの幸福のためにと願ってしていることは、ほん
 とうに子どもの幸福のためになっているのだろうか。
 「苦労しないように」と言うが、確かに中学校を出てすぐに仕事
 をするのも苦労だが、家庭教師をつけられて、自分の意思にお構
 いなく勉強させられるのも「苦労」ではないかと思う。
 人間にとって自分の意思を無視して押しつけられることは、1番
 の苦労ではなかろうか。」


1つひとつの話しが考えさせられます。
一方向だけ、自分の想いだけで見ると、「いいこと」と思えること
でも、相手から見ると、逆からみると、それが決して「いいこと」
ではなく、相手からかえって幸せを奪っているかもしれないことに
気づきます。じっくりと読んでほしい本です。 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
しりたいねん あたし おとうちゃんとおかあちゃんが どうしてすきになったか しりたいねん この本の中に抜粋されていた詩だったのですが、 なんとなく…素直に心 2007-08-26

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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