ことば探し
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出典名: 男をやめる
おすすめ度: ★★★★☆ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 愛・夫婦・結婚
副題: 人生をもっと豊かに生きるために 
著者: 宗像 恒次 
訳者:  
出版社: ワニブックス (2002/03) 
 
本の内容: ヒューマン・ケア科学専攻で、保健学博士、社会学修士の著者が、
主に中年男性のジェンダー意識、心理、生き方について、教えてく
れる本。
管理職の座を確保してきた中高年男性にとって、今多くの企業で起
きているモデルチェンジに対応していくのは容易なことではなく、
彼らにとって現代の職場環境は、概して住みにくく、それによって
多くの病気やストレスを抱え込むことになっているが、それを表す
こともなく、家族にわかってもらうこともなく、苦しんでいる人が
多いそうです。黙って耐えることが「男らしい」と思い込んで。

著者は、その原因についてこう言っています。
「日本人の多くが共通する問題を抱えているといってもいいだろう。
 それが「イイコ」の問題。「イイコ」とは、「思っていることを
 容易に口に出せな い」「人の顔色や言動が気になる」「自分の
 感情を抑えてしまう」「人の期待に沿うように努力する」など 
 つらいことがあっても自分の感情を抑えて言いたいことも言わず
 他人の期待に沿うよう努力する人である。(略)
 まわりの期待に応えるために自分の本音を犠牲にし続けたり(イ
 イコ)、人に対して非現実的な期待をし続けたり(心の依存) 
 また自分の感情に気づけないことで、自分の本当の欲求が分から
 ず、人はますますストレスを抱え込む。イイコの度合いが強くな
 るにつれて、抑うつ症状や神経症状が強くなることが分かってい
 る。」


しかし、こんな「イイコ」が問題なのは、イイコは、いったん悪循
環に陥ると、そのサイクルをうまく断ち切ることができないところ
があるからで、また「イイコ」が得する時代は終わったと、著者は
言っています。
さらに、中高年になってから、何か大きな問題にぶつかると、
「心の奥に封印されていた満たされない願望」や「親との過去の未
解決な問題」などが浮上してくるそうです。

そんなおとうさんたちに必要なのは「愛のチカラ」「脳力」「自己
イメージを上げる」がキーワードだとか。

この本を読むと、中高年男性の切なさが伝わってきます。ただタイ
トルは「男をやめる」より「イイコをやめて自分を生きる」って感
じの本です。脳の話なども書かれており、少し専門的です。 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
人の歴史は、 ところどころに結び目がある紐にたとえることができる。 その結び目のひとつひとつ 自分の感情はやっかいなもので、 なんで、こんなに腹が立つんだ? なん 2007-02-14

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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