ことば探し
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出典名: 愛はなぜ終わるのか
おすすめ度: ★★★★☆ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 男女・恋愛
副題: 結婚・不倫・離婚の自然史 
著者: ヘレン・E. フィッシャー  
訳者: 吉田 利子  
出版社: 草思社 (1993/05)  
 
本の内容: 自然人類学の研究者である著者が、アメリカで「離婚について奇妙
なパターン」があると気づき、分化の違う国でも同じパターンがあ
るか、調査研究し、
「分化の違う国でも、同様なパターンを見つけ、さらに、不倫デー
 タからも類似性がある」
などに気づき、それらから、一般的な人類のセックスや家庭生活の
進化についてまとめた本です。

この本によると、
「世界の人々の離婚のピークは4年目で、離婚す確率が高い」
と統計が出ているということで、その理由などを掘り下げて
書いてあります。
ちなみに、そのひとつの理由としては、子どもが産まれ育て、
その子どもが乳離れていく期間が4年目で、ひとまず、親の
役割が一段落するから、ということもあるらしいです。

また、なぜ、男女ともに貞節が守れないかというと、
「長い進化の歴史のなかで、ほとんどオスは逢い引きをかさねて
 遺伝子をばらまき、メスは資源獲得のためにふたつの戦略的
 選択肢を発展させてきたということだ。
 ある女性はひとりの男に比較的貞節をつくすことで、彼が提供
 する便宜をフルに利用し、べつの女性の多くの男とひそかに
 性的関係をもつことで、それぞれから便宜を提供させてきた。
 この筋書きは、男は本質的にプレイボーイで、女は聖母か
 娼婦だという一般的な見方にも合致する」

というような進化からの筋書きがみえるそうです。

これからの男女の愛について、女性が働きに出るようになり、
子どもの数が減り、離婚と再婚が多くなっていくだろうと、
予測しています。

学術的データ分析や文献からの引用が、多いので、
このような本を読み慣れていない方には、読みにくく、
分かりづらいところがあるように思いますが、
かなり興味深い本です。 

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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