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出典名: | 成熟のための心理童話<上> |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 小説・ファンタジー | ||
副題: | 喜びと力をとりもどす15の物語 | ||
著者: | アラン・B. チネン | ||
訳者: | |||
出版社: | 早川書房 | ||
本の内容: | ユング派精神分析医が、世界のおとぎ話から、「その後いつまでも 幸せに暮らすために」人生の後半をどう生きて、何を学んで行かな くてはいけないか…など、成熟するキーワードや手がかりを教えて くれます。 この本に収められているおとぎ話は、「老年童話」中心です。 若い頃の冒険や試練などの話と違い、その後の人生が中心の話に なっています。 なぜ、おとぎ話なのかというと、長い間語り継がれてくるうちに、 話の中から個人的な要素や文化的特異性が脱落していき、人類共通 のドラマと洞察だけが残ったからだということです。 この本での冒頭で、こう言っています。 「その後いつまでも幸せに暮らしました、で終わるおとぎ話。 けれどもお姫様が姑になり、王子様が白髪頭になっても、幸せは 続くのか? 永遠の若さを夢見て、美や力の衰えにおびえるとき、老人を主人公 にした物語が、魔法と英知をもたらしてくれる。 それらは人間の深層に眠った偉大なる可能性を呼び覚ます。」 この本に収められている「おとぎ話」は以下です。 ○魔法の喪失と回復……幸運ときこり(小アジア) ○自己との対決……舌切り雀(日本) ○仮面と自己……魔法のてぬぐい(日本) ○知恵……老年金術師(ミャンマー) ○知恵と悪……賢い商人(ユダヤの話) ○自己超越……魔法の森(クロアチア) ○超越と神……老婆の悲しみ(ドイツ) ○超越と内的自己……生みの龍王(韓国) ○無垢の解放……こぶとりじいさん(日本) 余り知られてない話が多いですが、なかなか面白い話が多いです。 ただ、おとぎ話からの分析やキーワードは、かなり専門的な話が 多いです。精神分析に興味のある方におすすめです。 |