■本の検索■
出典名: | 臨床とことば |
|
|
おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | 心理学と哲学のあわいに探る臨床の知 | ||
著者: | 河合 隼雄 (著), 鷲田 清一 (著) | ||
訳者: | |||
出版社: | TBSブリタニカ | ||
本の内容: | 哲学・倫理学臨床第一人者と、臨床心理学の第一人者の2人の著者の ひとにとって「言葉」とは何なのか? 「人間存在」とは? 「他人」とは? 「性」とは? などを深く掘り下げる対談内容です。 読み応えがある一冊です。 例えば、 心理学臨床について、河合隼雄さんはこう言っています。 「臨床心理学は、現実に生きている人間を対象にする。 ということは、そう言っている自分自身も生きている人間なの だから、完全に明確なことなどわかるはずもない。 このことをよく自覚している必要がある」 鷲田清一さんは、語りについての臨床についてこう言っています。 「語りはそれをじっくりと待つ人の前でかろうじて開かれる。 「言葉が注意をもって聞き取られることが必要なのではない。 注意をもって聴く耳がって、はじめて言葉が生まれるのである」 と、かつてわたしは書いたことがあるが、じぶんがどんなことを 言おうとも、そのままそれを受け入れてもらえるという確信、 さらには語り出したことで発生してしまうかもしれない さまざまの問題にもつきあってもらえるという確信がなければ、 ひとはじぶんのもつれた想いについては語り出さないものだ」 話していることが多岐にわたっているし、とても深いので、 じっくりと、ゆっくりと読むといいと思います。 少し専門的な本なので、哲学好き、心理学好きの人におすすめです。 |