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出典名: 臨床とことば
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 心・心理学、心の病
副題: 心理学と哲学のあわいに探る臨床の知 
著者: 河合 隼雄 (著), 鷲田 清一 (著) 
訳者:  
出版社: TBSブリタニカ 
 
本の内容: 哲学・倫理学臨床第一人者と、臨床心理学の第一人者の2人の著者の
ひとにとって「言葉」とは何なのか? 「人間存在」とは?
「他人」とは? 「性」とは? などを深く掘り下げる対談内容です。
読み応えがある一冊です。

例えば、

心理学臨床について、河合隼雄さんはこう言っています。

「臨床心理学は、現実に生きている人間を対象にする。
 ということは、そう言っている自分自身も生きている人間なの
 だから、完全に明確なことなどわかるはずもない。
 このことをよく自覚している必要がある」


鷲田清一さんは、語りについての臨床についてこう言っています。

「語りはそれをじっくりと待つ人の前でかろうじて開かれる。
 「言葉が注意をもって聞き取られることが必要なのではない。
  注意をもって聴く耳がって、はじめて言葉が生まれるのである」
 と、かつてわたしは書いたことがあるが、じぶんがどんなことを
 言おうとも、そのままそれを受け入れてもらえるという確信、
 さらには語り出したことで発生してしまうかもしれない
 さまざまの問題にもつきあってもらえるという確信がなければ、
 ひとはじぶんのもつれた想いについては語り出さないものだ」

話していることが多岐にわたっているし、とても深いので、
じっくりと、ゆっくりと読むといいと思います。
少し専門的な本なので、哲学好き、心理学好きの人におすすめです。 

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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