ことば探し
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出典名: 無為の力
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 考え方・ノウハウもの
副題: マイナスがプラスに変わる考え方 
著者: 河合 隼雄 (著), 谷川 浩司 (著) 
訳者:  
出版社: PHP研究所 
 
本の内容: プロ棋士の谷川さんと、臨床心理学者の河合さんの対談。
両氏とも、とても深いものを持っているので、対談内容がとても
濃くて、久しぶりにじっくりと読み込みました。

河合隼雄さんの本はほぼ全書読んでいますが、対談形式もので、
この本はかなり好きな部類に入ると思います。読みやすいし。

この本の中に、こんな話が載っています。

谷川さんは現在40代ですが30代の頃、8歳半年下の羽生さんに、
「嫉妬心」があり、どうでもいいことが気になって仕方なかったと
河合さんに打ちあけます。

すると、河合さんは、こう言うのです。
「人のことを嫉妬したり、うらやましいと思っている間は望みがある
 んですよ。なぜ人のことを妬むのか。
 それは“同じことを自分もできるかもしれん”と思うからうらやましく
 なるわけでしょう。(略)
 それは「ちょっと頑張れば自分でもあれぐらいのこと…」と思ったり
 するからですよね。つまり、自分の可能性がうずくんです。
 嫉妬のあるところ、可能性あり、なんですよ。

 ですから、人を嫉妬した時には、相手をやっつけに行くよりも、
 その力を自分の可能性を伸ばす方に振り向けたら、結果は大分
 変わりますよ。」


谷川さんは、その話を聞いてこう言います。
「「嫉妬心があるのは可能性があるからだ」というふうな考え方を
 最初からしておけば、もう少し羽生さんへの苦手意識から抜け出せた
 かもしれません。」


2人の、勝負に対する考え方や、生きることについての基本的な考え方、
この本のタイトルにもなっている「無為の力」などが書かれています。
じっくりと楽しみながら、読んでみることをおすすめします。
 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
日本の将棋界でやはり1番すごいのは羽生さんですね。 私が感心するのは、彼がどんな時でも常に 新し 谷川さんは、こうも言っています。 「人間誰しも、「このやり方でうま 2006-03-02
勝負を戦う時には 「焦らない、諦めない」ことが 大切だと思います。 自分のほうがよくな そういえば、アテネオリンピック 競泳女子800メートル自由形金メダルの 2006-02-21
「こっちが苦しい時は向こうも苦しんでいる」 いつも自分の立場からだけ見てると、 物事を極 この本の中で、このことばについて、 こんなことが書いてあります。 2006-02-13

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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