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出典名: | だれかがどうにか症候群 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | 現代人を理解する新しい視点 | ||
著者: | 頼藤 和寛 | ||
訳者: | |||
出版社: | 日本評論社 | ||
本の内容: | 著者は、この本で、相手のことを思ってあらゆる便宜を 図ることが、皮肉にも、相手をダメにしていくということを、 語っています。 つまり、 「愛情深い親たちや親切な大人たちがあれこれ子どもに配慮 することも、彼が自身が思い込んでいるほど、 「おまえたち(子ども)のため」でなく、たいてい自分たちの 都合や心情的満足のためなのでしょう。 ですから、極端な表現で暴露するならば 「とにかく今、いろいろしてやりたいというこちらの欲求を 満たしたいだけなんだ。その結果が先々おまえたちに 何をもたらすかなんて考えたくもない」 といった生き方とかわりません」と言うのです。 何でも与えられて育った子ども、やってもらってきた子どもが、 何かあっても「だれかがどうにかしてくれる」と思うのは、 当然で、その結果、自分で責任を取らない、自分で最後まで やらない、考えられなくなるのは、自然なことだと言います。 そして、 なにか足りないものがある子どもへの対処方法は、 その足りないものを与えればよいが、 「なにもかも与えられている子ども」の対処方法は、 それより、遙かにむつかしいと言う。 「与えられすぎた過剰症の治療」はむつかしいと言っています。 そして、最後にこう言っています。 「魚を与えるより釣りを教えろ」 つまり、次々モノを与えるのではなく、自分でそれを 手に入れる方法だけを教えよ、と言うことです。 魚を与え続けては、なにも学ばないのです。 かなり、考えさせられる本です。 少し専門的ですが、ぜひ一読を。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
結局のところ、 相手に現状を変える必要がないかぎり 何を言っても無駄である。 最初から状況 | 人は、 本当に自分から変わろうと決意したら、 「変わる」と思う。 本 | 2005-09-04 |