ことば探し
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出典名: だれかがどうにか症候群
おすすめ度: ★★★★☆ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 心・心理学、心の病
副題: 現代人を理解する新しい視点 
著者: 頼藤 和寛  
訳者:  
出版社: 日本評論社 
 
本の内容: 著者は、この本で、相手のことを思ってあらゆる便宜を
図ることが、皮肉にも、相手をダメにしていくということを、
語っています。

つまり、
「愛情深い親たちや親切な大人たちがあれこれ子どもに配慮
 することも、彼が自身が思い込んでいるほど、
 「おまえたち(子ども)のため」でなく、たいてい自分たちの
 都合や心情的満足のためなのでしょう。

 ですから、極端な表現で暴露するならば
 「とにかく今、いろいろしてやりたいというこちらの欲求を
  満たしたいだけなんだ。その結果が先々おまえたちに
  何をもたらすかなんて考えたくもない」
 といった生き方とかわりません」
と言うのです。

何でも与えられて育った子ども、やってもらってきた子どもが、
何かあっても「だれかがどうにかしてくれる」と思うのは、
当然で、その結果、自分で責任を取らない、自分で最後まで
やらない、考えられなくなるのは、自然なことだと言います。

そして、
なにか足りないものがある子どもへの対処方法は、
その足りないものを与えればよいが、
「なにもかも与えられている子ども」の対処方法は、
それより、遙かにむつかしいと言う。
「与えられすぎた過剰症の治療」はむつかしいと言っています。


そして、最後にこう言っています。
「魚を与えるより釣りを教えろ」

つまり、次々モノを与えるのではなく、自分でそれを
手に入れる方法だけを教えよ、と言うことです。
魚を与え続けては、なにも学ばないのです。

かなり、考えさせられる本です。
少し専門的ですが、ぜひ一読を。 

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
結局のところ、 相手に現状を変える必要がないかぎり 何を言っても無駄である。 最初から状況 人は、 本当に自分から変わろうと決意したら、 「変わる」と思う。 本 2005-09-04

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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